COLUMN コラム
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チャンスを逃してしまうサイトデザイン
コラム2023年7月15日
Webサイトやランディングページをつくる目的は「商品(あるいはサービス)を売りたい」でしょう。そのために、あれやこれや工夫をして、Webサイトやランディングページをつくるわけですが……その「あれやこれやの工夫」が、マイナスの効果になつているかもしれません。
たとえば、商品の詳細を知りたくて、Webサイトにたどりつき、画面をスクロールさせようと思ったら、いくつもの画像が横方向にスクロールして、最後までたどりつかないと下にスクロールできない……とか。スクロールしていったら、突然動画が再生されはじめて、動画が終わるまでなにもできない……などなど。
気持ちはわかります。ビジュアル要素は効果的ですから、「それを見てもらえば、商品(サービス)の良さをわかってもらえるはず」との狙いでしょう。
しかし、強制的に見せられたユーザーの中に芽生えるのは、その商品(サービス)への購買意欲ではなく、「その会社への不信感」です。
特に動画は要注意です。YouTubeなど動画の人気が高いので、「動画を用意すればそれでいい」と思ってしまいがちですが、強制的に見せられる動画ほど、不愉快なものはありません。ユーザーは、動画で見たいと思えば、ちゃんと動画を見ます。選択肢はあくまでユーザー側にあることが重要です。
よかれと思ってやってのに、逆効果になってしまうほど、もったいないことはありません。いいビジュアルができたとしても、わかりやすい動画があったとしても、それを押し付けてしまうと意味がなくなってしまいます。
画像や動画は、あくまでも素材のひとつ。その素材を、最高の形で提供するデザインが求められるのです。