COLUMN コラム
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共感がヒットを生む(2)
コラム2023年12月30日
前回「共感は大きな力を生む」という話をしました。その共感を生むアプローチのひとつが「ブランドストーリー」です。
たとえば、ある商品の広告を出すとき、一般的には「こんなに高機能です」「こんなに低価格です」といったわかりやすい数字を提示することが多いと思います。もちろん、それが共感を生むケースもあります。「多くの人が待ち望んでいた機能」だったり、「誰もが高すぎると思っていた商品が適正価格で出てきたとき」などです。が、実際そのようなケースは少数派でしょう。
さて、商品やサービスをつくるとき、なにがしかのきっかけがあったはずです。「自分が欲しいと思ったから」とか「リクエストがあったから」とか「こんなことに困ってたので、時間をかけて開発した」とか「悩んでいる人がいたので助けたかった」とか。
どんな商品やサービスであれ、そうしたエピソードはなにかしらあるものです。それこそが「ブランドストーリー」です。
強いブランドストーリーを持つ商品やサービスは、多少割高でも選んでもらえますし、時間がかかるとしても待ってもらえます。
「内情を表に出すのは好きじゃない」という方もいるでしょう。でも、機能や価格を全面に出しても反響がないのなら、そうした「ブランドストーリー」を前面に出してみると、新たな展開を生むかもしれません。