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本だけじゃない!ブックオフが売上を伸ばす理由をチェック!
どの街にも1件はある、CMでもよく見かける「ブックオフ」。2024年の決算では売上増を発表するなど、好調なようすがうかがえます。
「本を売るだけで儲かるのか?」ブックオフがなぜ成功しているのかについて、くわしく解説していきます。
ブックオフなのに本「以外」で売上を伸ばす
「ブックオフ」といえば、本やCD、DVDなどを買い取って販売する中古屋さんというイメージが強い方も多いでしょう。
ですが、現在は「ブック」を名乗りながらも、他アイテムの買取り販売で市場を伸ばしています。
特に売れ筋は貴金属や時計、有名ブランドなどのアパレル用品。単価が大きい新たな収益源を確保することで、本とは異なる売上を伸ばしてきました。
さらに近年人気の「トレカ」やフィギュアなどの「ホビー」は人気が高く、売上高を大きく伸ばす要因に。品揃えの豊富さはもちろん、イベント開催や競合店との差別化を図り、一気に増収増益へと導きました。
メルカリやネットオークションとは異なり、店舗にて買取りが実現する。実際に商品を見て購入ができるという安心感。「ブックオフだから」という中古本で築き上げた信頼感によって、新規展開も後押しされたのでしょう。
順調に売上を伸ばしたわけではないブックオフ
好調に見えるブックオフでも、2016年には上場以来赤字転落に陥り、ピンチを迎えたこともあります。
当時は家電買取りに注力したものの、計画通りにはいきませんでした。さらに人員確保や他事業の先行投資が増え、売上が下降した時代もあります。
そもそも家電はサイズ感が大きく、店舗にて並べるのは難しいもの。書籍のようなコンパクトさはないため、店舗を簡単に増やすわけにもいきません。
中古家電自体は需要があるものの、売上を大きく伸ばす要因には至りませんでした。
ですが、貴金属やトレカなどの他アイテムにも視野を広げて挑戦したことで、現在の売上増に結び付いたのかもしれません。
ブックオフはまだまだ本も売っている!
本以外を売るようになったブックオフですが、まだまだ中古本の買取りと販売は継続中。店舗数を減らしながらも形を変え、オンラインサービスを活用しながらも書籍やDVDも変わらず取り扱っています。
SDGsの認知拡大によって中古本も好意的に受け入れられ、読書離れが進むといわれているなかでも、読書好きからは広く知られたサービス。今後も一定数のファンを獲得するため、本を売り続けていくのかもしれません。
基本の事業を守りつつ、新しい分野にも挑戦していくことで売上増を実現しているブックオフに、ぜひ今後も注目してみましょう。