COLUMN コラム
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長く愛される「お~いお茶」が売れている理由はやっぱり○○
累計販売数量150億本を突破し、大きなブランドへと成長を遂げた「お~いお茶」。
覚えやすいネーミングとCMによって認知度を高めた商品ですが、ヒットの要因となったひとつには、「俳句」があります。
売上に貢献した俳句とお茶の関係について、この機会に知っておきましょう。
「お~いお茶」といえばパッケージの俳句
伊藤園の「お~いお茶」を購入したことがある人ならば誰もが知っている、パッケージの「俳句」。
普段から俳句をたしなむことがなくても、日本人で俳句の存在を知らない人はいないはず。慣れ親しんだ五七五のリズム感と共に、つい心の中で読んでしまうでしょう。
この俳句は一般人から募集されているため、誰でも選ばれればパッケージに掲載されるという楽しみがあります。
他商品にて、自分が創作した作品が使われるという機会はなかなかないもの。一時的なキャンペーンはあったとしても、「お~いお茶」ほど長くキャンペーンを継続している商品はめずらしいものです。
消費者を参加させるプロモーションを続けたことにより、より一層親しみやすい商品として愛されるようになったといえるでしょう。
時代にもハマったお茶と俳句の文化
もともと「お~いお茶」は別の商品名でしたが、名前を改めてテレビCMにて俳優が呼びかけるように商品名を言ったところ、たちまち売上がアップして前年度の6倍以上になったそうです。
さらに伊藤園は、お茶と相性の良い伝統文化である「新俳句大賞」を企画します。
俳句大賞が創設された年は、俵万智さんの歌集『サラダ記念日』がベストセラーにもなった年。創造欲をかきたてるブームのなか、季語や従来の形にとらわれない自由な新俳句を募集したため、多くの人に受け入れられました。
最近ではテレビ番組にてタレントの俳句才能査定ランキングが放送され、俳人の夏井いつきさんなどが人気を集めるように。俳句は決して古い文化ではなく、現代でも身近であることが分かります。
一時的ではない伝統文化をうまく現代風に取り入れ、日本らしいお茶と結びつけたところにヒットの要因があるのかもしれません。
新たなキャンペーンで緑茶ファンを獲得
「ネーミング」と「俳句」で売上アップを実現した「お~いお茶」ですが、2024年には大谷翔平選手のグローバル契約を結び、さらなる認知拡大も図っています。
俳句以外の日本伝統芸能とも関わりがある「お~いお茶」は、今後はどんな展開を見せるのか?
さらなる広い世代やターゲットにアピールする手段については、これからも注目しておきたいものです。