COLUMN コラム
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麻雀ブーム到来!?
麻雀というと「違法なギャンブル」「たばこの煙が充満した雀荘」など、マイナスの印象を持っている方も多いと思いますが、実は将棋と同じような「知的なテーブルゲーム」として注目度がアップしつつあるのです。
話題の中心となっているのが、ABEMAで放送中の「Mリーグ」です。Mリーグは、4人のプロ選手がチームを組んで、半年以上に渡るリーグ戦を行い、優勝を目指します。スポーツのようなユニフォームを着て雀卓を囲んでいる姿が斬新です。
そのMリーグ中継の中で、ユニークなCMを展開しているのが、ソニー損保とy.u mobileです。両者とも、Mリーガーたちが出演するCMを流しているのです。しかも、ファンなら誰でも知っているエピソードを組み込んだりするサービスっぷり。
それらは、Mリーグの中継のためだけに作られたCMとも言えるわけで、普通に考えたら「非効率」でしょう。でも、「非効率的だからダメ」とも言えません。
コアなファンは、選手やチームを応援するだけでなく、「自分たちと同じように応援してくれている企業」に強いシンパシーを抱いています。これは、Mリーグに限らずJリーグやBリーグなど、地域密着型のスポーツでも同じです。
そうしたファンが、なにか商品やサービスを選ぼうとして、選択肢の中にそうした「シンパシーを感じる企業」があったら、そちらを選びます。それがファンの習性なのです。
コアなファン向けにCMを展開したからといって、劇的に売り上げがアップするとは思えません。が、イメージアップ効果は、ほかのCMの比ではありません。
こうしたイメージアップは、即効性はないかもしれませんが、選択肢の多い時代だからこそ、のちのち大きな差となって返ってくるのかもしれません。